あい皮膚科クリニック

金曜日に診察をしてくださっている延山先生のコラムです

今年は暖かいせいか、桜の開花も早かったですね…

クリニック看板の木瓜の花も満開を迎えました。

春爛漫の中、如何お過ごしですか?さて当院に金曜日に診察をしてくれております延山先生が、4月に慈恵医大皮膚科の教授に就任なさいました。おめでとうございます。
延山先生は臨床力も抜群で、延山先生のご指導のお陰で、当院の治療の質も向上したと有難く思っております。また現在、先生と一緒にニキビダニ皮膚炎や酒さなどの診断や治療をまとめておりますが、難治であった赤ら顔の患者様の治療の幅が広がりつつあることを嬉しく思っております。以下、延山先生のコラムです。

BS日テレの「小さな村の物語 イタリア」という番組をご存じでしょうか?都会から離れたひっそりと佇む小さな村に長年住み、陽が昇れば仕事をし、暮れれば眠るといった素朴な生活を送る村人たちを主人公にしたドキュメンタリー番組です。この番組で取り上げられる中高年の村人には、太陽光の降り注ぐ大地に生き続けた証ともいえる赤い頬や鼻、深い皺、そして、魅力的な笑顔が印象的です。ここ1年あまりの感染症の流行は、しかしながら、このような魅力的な人たちにもマスクの着用を強いています。
彼らの頬や鼻が赤くなる理由として、日光による日焼けばかりでなく、顔に常在するダニの繁殖が原因であることが分かっています。紫外線により布団のダニを退治するというコンセプトの商品が市販されるくらいなので、日光浴が顔ダニにも効果があると誤解されやすいのですが、これは誤りで、太陽光により顔ダニが確実に増えることが知られています。また、当面手放せないであろうマスクにより皮膚の表面温度が37℃近くに保たれやすくなります。この温度では血管を増やす因子が多くなり、表面近くの血管が増えることにより赤くなりやすいと考えられます。これからの時期は顔ダニが増えるこれらの悪条件が重なります。顔ダニの繁殖のことを考えると、なるべく直射日光の当たらない涼しいところでお過ごしください。
われわれ日本人はもちろんそうですが、さんさんと降り注ぐ太陽の光を浴びたオリーブ畑ではたらく村人たちにも、彼らにおよそ似つかわしくないマスクを必要としない日が一日も早く訪れることを願ってやみません。

次回から新メンバーのスタッフリレーになります。

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