女性院長による皮膚科・美容皮膚科

あい皮膚科クリニック

はじめまして、日本医科大学付属病院皮膚科の魚住知美と申します。

はじめまして。2020年6月より火曜日午後を担当しております、日本医科大学付属病院皮膚科の魚住知美と申します。有り難いことにご縁ありまして週1回あい皮膚科クリニックにて勤務させていただいております。普段は都内の大学病院に勤めておりますので、宇都宮での勤務はとても新鮮です。大学病院とは違い、common disease(日常的に高頻度で遭遇する疾患、有病率の高い疾患)が多く、そのような症状を的確に早く診断し、治療することが、地域に根ざした医療において大切だと改めて実感しております。重症の患者様はその週のうちに再診していただくので、私はその後の患者様の経過がとても気になりますが、院長の相原先生がフィードバックしてくださるので安心ですし、大変勉強になります。

先日、第38回日本美容皮膚科学会総会が東京の京王プラザホテルで開催されました。コロナウイルスの影響もあり今回は現地とWebでのハイブリット開催でした。私は現地参加させていただき、尋常性白斑のエキシマレーザー治療について発表させていただきました。医療は日々進歩しておりますが、美容皮膚科の分野も目まぐるしい進化を遂げております。今回の学会のテーマは「美容皮膚科を極める」でございましたが、なかでも肝斑治療についての講義がとても勉強になりました。肝斑は両頬を中心としてできる境界不明瞭な色素斑で、紫外線暴露や女性ホルモンや機械的刺激が増悪因子として知られています。肝斑の病態は表皮基底層でのメラニンの沈着、メラノサイトの増加、メラニン産生の亢進ですが、今回の講義では、真皮(表皮よりも下の組織)の線維芽細胞や血管内皮細胞も肝斑の病態に関与しており、表皮だけではなく真皮も整えることが大切ということを学びました。あい皮膚科クリニックではジェネシスというレーザーを導入しており、このレーザーも真皮上層部に働きかけ、微小血管や膠原線維を標的とし、真皮を整える働きがあります。肝斑に効果的なトーニングレーザーとジェネシスを併用することでより効果的に肝斑に作用するのではないかと思いました。あい皮膚科クリニックでは、ざ瘡(にきび)の患者さんを多く見かけますが、今回の学会でもざ瘡についてのシンポジウムもたくさんありました。ざ瘡のメカニズムなど基礎的なことから、各クリニックでの症例報告を通してざ瘡患者さんをきれいな肌へ導くための治療や創意工夫が沢山紹介されておりました。今回学会で学んだことを実践し、たくさんの患者様の治療に生かしていきたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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