立夏・・・
今日は5月5日、端午の節句であり、季節は立夏を迎ました。あおあおとした緑と爽やかな風が気持ちの良い美しい季節を迎えております。しかしいまだ全国的に緊急事態宣言が延長され、不安な気持ちで、皆様も毎日をお過ごしと思います。新型コロナウイルス感染者の最前線で、身を粉にして治療にあたっていらっしゃる医療従事者の皆様、日々感染者を出さないように細心の注意を払って看護にあたっている介護施設の皆様、私達の食生活の確保を守ってくださっているスーパーや小売店の皆様、さらに毎日の生活物資の配送に携わっている皆様、自粛生活のため増えているごみの回収に大変な思いで取り組んでくださっている皆様、そして変化する事態に対応すべき日夜奮闘してくださっている保健所や行政の皆様等々・・私達は皆様のご尽力のお陰で毎日を過ごすことができていることを心から感謝しております。どうぞお体を大切になさってください。本当に感謝に堪えない思いです。
この新型コロナ感染症の猛威により、私達の生活はわずか数か月で想像以上に変化しました。皆様大変ご苦労をされていらっしゃるとお察しいたします。私自身もこの時期に様々な出来事があり、これまでの自分の価値観が一変したように感じています。自分はどうあるべきか?これからどう生きるべきか?さらには幸福とは何か?などをもじっくり考え、答えが見いだせず、本をむさぼり読んでおります。禅に「一息(いっそく)に生きる」という言葉があります。「ひと呼吸するその瞬間、瞬間を一生懸命に丁寧に生きなさい」という意味です。自分に真摯に向き合い、今自分ができることをしっかり果たしていくこと、その日々の繰り返しがやがて実を結ぶことを信じていくしかないと感じているこの頃です。
写真左は犬の散歩のため時々訪れる飛山城史跡公園です。緑の上の青空が広く、大きく、見上げると吸い込まれそうな雲でした。写真右は、端午の節句に、濱田屋さんにちまきと柏餅を買いに行った際に、季節感あふれる美しい生菓子に思わず一目惚れし、購入した4種です。それぞれ岩根つつじ、筍、藤の花、花かごの銘があります。藤の花は、白い求肥に藤の焼き印がありますが、中を開けると紫と、黄緑の鮮やかな2種類のあんが入っていて、色のコントラストが何とも美しいこと!その色彩から夏めいてきた季節を感じ入りました。コロナ禍の状況が収束に向かう日が近いことを、心から祈っております。