女性院長による皮膚科・美容皮膚科

あい皮膚科クリニック

日本美容皮膚科学会に行ってまいりました・・・

今日8月15日は月遅れ盆、そして終戦記念日でもあります。先ほど長崎での精霊流しの映像をニュースで見ました。早いもので、暦の上では立秋。まだまだ気温も高い夏が続いておりますが、それでも夕方散歩をしていると、ひぐらしの鳴き声を耳にします。何だか夏の終わりの一抹の寂しさを感じるこの頃です。皆さま如何お過ごしでしょうか?

 

私は、8月は第一週目は毎年夏に開かれる美容皮膚科学会に出席し、そしてお盆休みを利用して家族で鹿児島に行ってまいりました。

 

美容皮膚科学会は、今年は東京で開催されたせいもあり、大盛況でした。今回の美容皮膚科学会のホットな話題として、シミは、昨年に引き続きピコセカンドレーザー(現在のシミの治療の主流は、当院にもあるナノ秒発振のQスイッチレーザーですが、その1/100程度の照射時間で大きなパルスエネルギーを発振できる機器で、シミへの応用が期待できるとされています)のセッションが多く見られましたが、まだ中間報告という形でもう少し経過をみてみたいと考えております。また、肝斑など色素斑の治療のアプローチとして表皮のメラニンに対する治療だけでなく、真皮の状態を改善していくことが、より良い結果につながるとの発表も多く見られ、当院でも機器を組み合わせて更なる治療を生み出したいと思っております。

 

シワ、タルミに関しての機器としては、私もかねがね欲しいと考えていたHIFUという機器がここ数年話題です。HIFUとは超音波を収束して熱凝固することによるシワ治療で、深めの層が標的になりリフトアップ効果が期待できるといわれています。機種などを吟味して検討したいと思っています・・

 

脱毛に関しては、当院にある蓄熱式医療脱毛が、昨年以上にさらに注目されていました。やはり痛みが軽いというのが大変魅力と思います・・等々まだまだお話ししたいことは山ほどありますが、学会発表から美容皮膚科の最新知識とテクニックを学び、自分なりに工夫して自己の治療を広げていきたいと思っております。

 

さて、当院は6月に突然スタッフが体調不良でやむを得ず退職することになり、人手不足により夏の混雑する外来にて皆さまにご迷惑をおかけいたしましたことを申し訳なく思っております。この2ヵ月間は私もスタッフ達も苦しい期間ではありましたが、ご懐妊後にクリニックを退職したスタッフが一人戻ってきてくれたり、8月後半からは新しいスタッフも加わることになり、徐々に落ち着いてくるものと思います。まだしばらくご迷惑をおかけすることになりますが、今後ともどうぞよろしくご指導お願いいただきたく存じます。

 

写真は西郷どんを育んだ鹿児島の象徴である桜島(島津家別邸の仙巌園からみた桜島です)と、仙厳園内にある大河ドラマのロケで使われた趣のある石段、江戸時代の薩摩藩の武家屋敷があった知覧武家屋敷跡、そして薩摩半島最南端に位置する開聞岳の写真です。開聞岳は、戦争中知覧にあった特攻基地から特攻隊が出撃の際にこの山を目印とし、そしてこの山が見えなくなった時、日本を去り、自分の命も終わるという見納めの山だったそうです。特攻隊員の心のよりどころであった山であると初めて知り、美しく凛とした佇まいの開聞岳を見る度に胸が熱くなりました。

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