女性院長による皮膚科・美容皮膚科

あい皮膚科クリニック

遅くなりましたが、美容皮膚科学会のトピックスをお話します・・・2025年11月30日

早いもので明日から師走に入ります。先日外苑のイチョウ並木を車で通りましたが黄金色で本当にきれいでした・・

主人の赤坂の自宅からみた赤坂御用地もだいぶ色づいて季節の移り変わりを感じます。

 

 

 

クリニックでは、11月中旬にウタネさんのスタッフの方々が生もみの木を運んでくださり、

スタッフ達がクリスマスツリーの飾り付けをしてくれて、クリスマスの支度が整いました。 

 

 

 

さて、お約束しておきながら今になってしまいましたが、トピックスを簡単にお話します。実は、8月に大阪で開催された美容皮膚科学会のオンデマンド配信が本日までのため、11月の休日を使って再度勉強し直しておりました・・

 

まず今回の学会は、しみ、しわ・たるみはもちろん、肌質改善、脱毛、さらには美容皮膚科の有害事象、医療安全など多岐にわたり、演題が大変幅広く、

さらに基礎的なアプローチも満載で大変勉強になりました。もっと聴講したかったという印象です・・

 

その中でこれからの美容皮膚科治療をする上で最も役立ったことは、肝斑や老人性色素斑の治療に際し、表皮だけでなく、今後真皮の老化線維芽細胞に目を向けた治療のアプローチが必要であるということです。紫外線などのストレスで真皮の線維芽細胞が老化し、老化線維芽細胞が老化関連の有害物質を分泌し、これにより1.メラニン産生を刺激し色素沈着を引き起こす 2.さらに基底細胞分解酵素を出すことにより基底膜の構造的破壊をおこし、真皮の色素沈着を起こす 3.さらに血管新生炎症因子もだすことで、血管異常をおこすといわれています。そして真皮の老化のメカニズムが表皮にも負の連鎖をおこすため、これまでの表皮へのしみ治療に加え、真皮へのアプローチをすべきであると演者の先生は皆様お話していました。その追加治療としておすすめなのはシルファームやポテンツァなどのマイクロニードルRF(高周波のデバイス)です。当院でも導入しているポテンツァは、是非今後さらに治療の幅を広げたいと思っています。また私がここ最近大変興味をもっている機器のひとつに、ソフウエーブ(同期平行型超音波)という今年4月に「しわ改善を目的とした」薬事承認をとった機器があります。今回の美容皮膚科学会でもかなり話題で、先ほどお話した真皮の環境の改善には画期的で、素晴らしい結果を出していました・・

 

以上まだまだお話したいことはありますが、さらに勉強して新しい知識を蓄え、多様な選択肢の中から、「内面と外面から健康で美しく」というクリニックの

モットーをより高い次元で実現できるよう、精進していきたいと思います。12月は何かと気忙しい毎日だと思いますが、お体を大切になさってください。

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