日本皮膚科学会東京支部総会で学会発表をしてきました・・・2024年12月7日
12月に入っても暖かな日が続いておりましたが、今日は底冷えするような寒さになり、一瞬みぞれが降っていました。急に寒さが厳しくなり、体に堪えますね・・・皆様如何お過ごしですか?
さて11月16,17日と京王プラザホテルで日本皮膚科学会東京支部総会があり、学会発表をしてきました。
このところ連続4回目で「酒さ」の発表をしており、まだまだ納得のいく発表には程遠いのですが、回数を重ねる度に少しずつではありますが成長していることを感じなくもありません。まだまだこの年でも成長できるのだとの思いを強くし、もう少し上手くなりたいという欲まで出ている自分に驚いています。今回の演題は「酒さ患者におけるquality of life(QOL)の治療介入による変化」についてですが、これまでの世界的な論文でも1年という長期におけるQOLの報告はなく、日本での報告も初です。今回の発表でわかったことは、保険治療であるイオウ外用やロゼックス外用を1年行って、皮膚症状はかなり軽快しているに対し、QOLは6か月以降からやや悪化しているという乖離があることが分かりました。特に皮膚の乾燥感や、赤みに対する治療効果への満足度が低いとの結果がでました。これにより酒さ患者のQOLを満足させるには徹底したスキンケアはもとより、IPLやポテンツァなどの美容治療も必要であると強く考えております。
写真は、主人の自宅からの富士山を望む景色です。
皆様毎日お忙しい日々と思いますが、ご自愛ください。